木造塾第4回目 “もっと、もっと伝えたい”

木造の構造は阪神大震災以後、ものすごい勢いで見直されています。これを自分のモノとするためにはかなりの努力をしなければいけません。
確かに大変ですが、これらは震災での多くの犠牲者の上に成り立っていることを忘れてはいけません。
そんな中で、静岡木造塾の今年、最後の講座が終了しました。

今回の先生は木造塾の構造の顔、山辺豊彦先生(山辺構造設計事務所代表)です。

木造塾第4回目 “もっと、もっと伝えたい”


山辺先生は実験データに基づいて木構造を平易にしかも正確に語れる構造家として右に出るものはいないと言われています。
阪神大震災以後、様々な情報が飛びかう中、「伝統構法は弱い」と言う声も聞こえてきました。しかし、そんな中で数々の実験をし、先生は科学的根拠を解明しています。

八年前、私が初めて山辺先生の講義を聞いた時、こういう実験をしている人がいたということに驚きました。
それと同時に木造建築に未来を感じました。

また、第一線で国とのやり取りにも活躍なされています。
法律等の関係でも国が学術的になる中で、現場に基づいた意見を具申されています。

           「とにかく熱いんです。」

毎回、熱の入った講義を受けさせていただいていますが、今日はさらに熱の入ったものになりました。
午後、3時間半の間、休憩時間もやめ、盛りだくさんの講義内容でした。
そんな中で私達は学んでいます。

木造塾第4回目 “もっと、もっと伝えたい”


今回は地面の下(建築物の下)から話が始まりました。
何事も基礎が一番大事です。トラブルの第一番。
皆さんは、自分の地面の下を見たことがありますか。

木造塾第4回目 “もっと、もっと伝えたい”



地面の下はこんな感じになっているんですよ。(参考例)

ここでは設計者が必ずデータが読めるように訓練します。
基礎のデータは難しいが、自分でできるように演習問題も講義中に繰り返されます。

そして、上部構造(基礎から上の部分)についても大事なポイントを述べていきます。

限られた時間の中で、先生は我々に
「設計者として、自分なりの主義主張がある軸組み設計をしなさい」ということを伝えたかったのです。

最後に
現在、全国展開しているメーカー等もありますが、私達が設計する「地域でつくる木造住宅」は、「ちゃんとした主義主張がある軸組設計」していかなければいけない。

現代は地域から発信できる時代だと思います。
私たちは今、「静岡木造塾からはじまる家づくりの会(木塾)」で地域から、住まいのあり方を発信しようとしています。

山辺さんも私たちに伝えたいのだ。私達も地域の人達に「もっともっと」伝えたいのです。

      
ps
懇親会も盛り上がりました。(写真を撮るのをいつも忘れてしまいます。)
山辺先生、ありがとうございました。


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2008年12月16日 Posted byyutakanacocoro at 00:00 │Comments(0)木造塾

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