それぞれの美術館

昨日は箱根のポーラ美術館を訪れました。





建築家の藤森照信氏の著書「藤森照信の特選美術館三昧」の“姿なき美術館”という言葉にひかれたからです。館内は平日にかかわらず鑑賞者が多く驚きました。作品がこんなにもというくらい、とにかく充実していました。3時間半も鑑賞し、心が満腹になってしまいました。

改めて考えてみると人それぞれに自分の中に“それぞれの美術館”があるのではないでしょうか。
自分なりに名前を付けてみました。

響き合う美術館
「秋野不矩美術館」浜松市




先月にいった秋野不矩美術館、気持が豊かになりたいとき何回も足を運ぶ美術館です。山の頂にあり、下の駐車場から美術館のアプローチがはじまり、周りの景色を楽しみながら風景と一体となった美術館が見えてくる。尾根にたどり着く。不矩さんの作品を観る。裸足で上がる美術館なんですよ。不矩さんの作品と周りの景色、美術館の建築が響き合って心が満たされる。あったかくて私にとって力をもらえる美術館です。

建築と向き合う美術館
「芹沢銈介美術館」静岡市
静岡市にある芹沢銈介美術館という名前よりももう一つの名前、建築家白井晟一氏の「石水館」という思いが強い美術館です。ふと安らぎを求めたくなると、平日のそれも雨の降ったりしていて来館者が少ない時をねらって一人で行ったりします。美術館を一人占めできたようですごく贅沢な気分になります。「石水館 建築を謳う(うたう)」という当時の建築の詳細な著書もあり、当時の建築途中のいろいろな葛藤の様子が目に浮かんできます。
「建築の空間に心が動かされる。」そんな美術館です。
白井晟一氏に関してはふと縁がつなっがっているような所があり後日ブログで紹介させてもらいます。

「ねむの木こども美術館・どんぐり」掛川市



この美術館は私にとってどういう名前をつけようか、思案中です。
  


2008年11月07日 Posted by yutakanacocoro at 12:58Comments(0)お気に入りの美術館